ジョンロブパリ ビスポークより既成靴が発売されました。

 ジョンロブには2種類のジョンロブがあることをご存知ですか?

ひとつは伊勢丹などのセレクトショップやジョンロブ路面店で買うことができるジョンロブ。

エルメスグループが母体となっており、昔は「John Lobb Paris」という名前でしたので、通称ロブパリと呼ばれています。

おなじみのフィリップ2やチャペルなどの商品は「ロブパリ」の製品です。

 

で、もう一つは本家本元イギリスロンドンにあるビスポーク専門店のジョンロブ。

通称「ロブロンドン」と呼ばれています。既成靴はありません。

仮縫い無しの一発仕上げ。価格は100万円前後?と超強気です。多分私には一生縁が無いでしょう。

 

 

両社は名前こそ同じですが全く別の資本で会社規模も全く違います。

日本で言うところの「餃子の王将」と「大阪王将」みたいなことでしょうか。違うか。

ちなみにロブパリはロゴから「PARIS」の文字を外すのにロブロンドンに莫大な金額を払ったそうです。

 

 

で、今日の記事はさらにわかりにくいのですが、

「ロブパリ」は、実はビスポークも展開しています。日本でも年に数回オーダー会があります。

そのロブパリのビスポークチームが、今回20足限定でロブパリビスポークの既成靴を発売するそうです。

 

分かりにくく言うと、

「ビスポークメインのロブロンドンじゃない方のロブパリが、ビスポークで既成靴を作る」という事です。

 

 

 

もう画像を見てもらった方が早いと思います。。

この情報、後述しますがアメリカでしか取り扱わない商品の為、日本のメディアはほぼ取り上げないと思います。

箱はジョンロブパリ既成と同じ紫箱。

ですが、ロブパリビスポークのインソックに描かれるロゴが箱に印刷されています。

トゥの流線形やコバ・ヒールの形状で、通常のロブパリ既成と一線を画すことが見て取れますね。

 

恐らくロブパリビスポークで人気のあるスタイルを既成に落とし込んだのだと思います。

ヨウヘイフクダ、ガジアーノやクレバリーのビスポークでも人気のデザインですね。

つま先はチゼルっぽいですがそれほどスクエアじゃなさそうです。

 

 

ロブパリ既成もこのくらいの物を出してくれないかな、と思ってしまいます。

低く構えた流れるような美しいラインや、アッパーとソールの一体感など、大変見事です。

キャップの親子穴のバランスはフィリップっぽく、エレガント。

画像だけだとわかりませんが、革も良いもの使うんでしょうね。CGのごとく滑らかに光っています。

 

ロブパリアメリカ出店20周年を祝って20足限定。

価格はUSD.4,990

これだと国内最高峰ビスポークに発注できる値段ですし、

もう2,000ドルくらい出せばロブパリのビスポークも行けそうです。

絶妙に価格設定に失敗しているような気がしますが、どうなんでしょうか。

 

ちなみに日本では販売せず、アメリカの路面店のみで展開するようです。

5000ドルじゃ手も足も出ませんし、どうということは無いです。

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