ガジアーノ&ガーリング OXFORD MH71 ハッチグレインコードバン

新年あけましておめでとうございます。

更新頻度が確実に落ちていますが、読んでくださっている皆さまに少しでもお役に立てるようなブログ記事を書き続けていきたいと思いますので、変わらぬご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。

本当は年末に書こうと思っていたのですがうっかりしているうちに年が明けてしまいました。
なので新年一発目にふさわしいレアもの?をご紹介いたします。


GAZIANO&GIRLING

ガジアーノ&ガーリング OXFORD MH71 ハッチグレインコードバン

巷を席巻しているホーウィンのハッチグレインですが、実はコードバン素材のハッチグレインも存在します。
せっかくのコードバンに線をつけてしまうのも勿体ないような気がします、これはこれでアリです。



リジェクト品ということですが、目立つリジェクト個所は見つからず、恐らくMTO品のキャンセルか仕様間違いか何かかと思います。
通常のハッチグレインよりも表面の皺が幾分穏やかです。
エドワードグリーンなどで使われているユタカーフに近い見た目です。多分含油量が関係していると思います。
履きこむと油分が浮いてきてつやつやになってくると思います。


可能な限りのアップで。
コードバン特有の緩やかな履きジワが入ります。
カーフハッチグレインはハズレを引くとドでかい皺が入るみたいですが、その点コードバンは安定しています。



カジュアル化を狙ったのか表鳩目仕様です。
カジュアルを目指すならベースモデルはOXFORDじゃないと思うんですが、ギャップを狙ったのでしょうか。

あと、マニアックな話ですが、キャップのステッチが2本線になっています。通常は1本です。
強度の問題なのか顧客のリクエストなのかわかりませんが、ここは1本でよかったかな。。


インソックはモスグリーン。
これも何らか狙いがあるのだと思いますが、コードバンと相まって爬虫類っぽくて嫌いです。。


ビンテージスチール+ハーフラバー+ビブラムヒールという念入りな防滑使用。
”MQ”と飾り釘が打ってあります。マックイーンですかね。


写真では伝わりませんが、ヒールの芯材が土踏まずのところまで伸びています。
ALDENのモディファイドと同じ仕様です。これは歩きやすいので唯一気に入りました。


という具合にOXFORDが希少素材のコードバンから始まり、細部にわたるまで魔改造されています。
改造のセンスにも驚きですが、GAZIANO&GIRLINGがこんなに細かい仕様変更まで対応していることに驚きでした。
比較されがちなジョンロブやエドワードグリーンではありえない小回りの利かせ方ですね。
これだけ仕様変更するとアップチャージってどうなるんでしょうかね。


ちなみにこの品物は、リジェクト品だったので450ポンド(納品伝票を確認したらさらに引いて頂いていました)で買えました。
ハッチグレインコードバンのアップチャージは500ポンドですからね。アップチャージ以下で買えてしまったという驚きの価格。
GAZIANO&GIRLING社の皆様には感謝です。


ハッチグレインコードバンは一見すると雨に強そうですが、
そこはやはりコードバン。雨に濡れると簡単にシミというか色抜けします。。


恐らくこれまでハッチグレインコードバンでMTOされた方はほとんどいないと思いますが、今後の参考になればと思います。
なんせアップチャージ500ポンドですからね。もともと高いのに+500ポンドとなると相当な覚悟がいりますね。




コメント

人気の記事