COHERENCE コヒーレンス コート ALⅢ
コヒーレンスっていうブランド、みなさんは御存知ですか?
僕は知りませんでした。靴雑誌のLASTを読むまでは。
何気なくLASTを読んでいて、
「今回も特に欲しいもの無いなぁ、散在せずに済んで助かったわ・・・」
・・・と思った矢先の巻末のコート特集。
コヒーレンスのコートが紹介されており、一目でそのコートの美しさに魅了されてしまいました。
コヒーレンスはデザイナーの中込憲太郎氏が立ち上げた新進気鋭のコート専業ブランドです。
パタンナーにはコートの製作この道数十年というベテラン職人さんを起用し、
デザイナー自身が生地の製作から関わっている良質な生地を使って作っています。
デザインする形は全てシンプルなコート。詩人や哲学者の着用物をソースにしています。
シンプルを追求し尽して生まれたコートは、そこに無駄のない美しさが生まれます。
今回買ったのはこちらのAL3
名前はアルベール・カミュのイニシャルから名づけられています。
ザックリいえばエポーレットなしのトレンチコートです。
たっぷり使われている生地を腰でギュッと締めて着ます。
ベルトの裏にはベルトが滑って脱落するのを防ぐ紐がついています(名前は知りません)
裏地の縫いも、生地の厚みによって変えています。(爪先から垂直におろした辺りの左右)
コートの外側から中のポケットにアクセスできます。
これは伝統的なディティールらしいですが、知りませんでした。あると便利です。
細かいところまで手が込んでいます。
着るとこんな感じ。
コート好きな方なら共感していただけるかと思いますが、こういう形が出せるコート、
ありそうで滅多に見つけられないんですよね。
裾は自然に広がっていて足捌きも良好。
ゆったりとしているけれどダボダボしていない。優雅な印象。
これがパターンの真価だと思います。
総重量はそこそこあるのですが、着てみると魔法がかかったように軽いです。
僕は海外ブランドなどの高級で重厚なメルトンウールのチェスターなんかを着ると半日で肩がこります。
生地はカシミア混のウール素材。でもただのウールではなく、
柔らかい質感のシェットランドウール、カシミアに匹敵する長繊維のタスマニアメリノ
南米原産、バルキー感があるアップランドウール
イングランド地方の、 毛足が長くて光沢があるブルーフェイスレスター
南米原産、バルキー感があるアップランドウール
イングランド地方の、 毛足が長くて光沢があるブルーフェイスレスター
などをミックスしているそうです。素人にはさっぱりわかりません。
ですが、素人でもはっきりわかるくらいのしっとりした質感と美しい光沢があります。
値段さえもう少し安ければいろいろ買おうかと思いますが、海外ブランドにも劣らない強気の価格設定ですので、これで打ち止めです。
ただ、海外ブランドでもこのクオリティのコートを見つけることができないので、納得の買い物だったと思います。
昨日はユニクロのタートルネックと、ACNEの黒パンツ、ジョンロブのウエストボーンという中途半端なMIXスタイルでコーディネイトしてみました。暖かく、快適でした。
アークテリクスのセレスSVがレギュラーになるまでの短い期間、活躍させたいと思います。
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