キャロルクリスチャンポエル ダービーシューズ

もう手放してしまったキャロルクリスチャンポエルのダービー。
今はもう熱が冷めてしまいましたが、猛烈に服が好きだった時代に猛烈にハマったのがこのCCPです。

今でこそフォロワーブランドが乱立して似たような服が量産されていますが、
当時としては素材、縫製、パターン、デザイン、全てにおいて唯一無二の独創的な素晴らしいブランドでした。

2010年からほぼ新型を発表しなくなったので、それもあって時間とともに熱も冷めていきましたが
今でもレザージャケットは大事に着ています。
1996年頃から同型をリリースしており、毎年少しずつアップデートしながら2009年にこの形(最終形)にたどり着いたようです。
素材も縫製もパターンも当時からは飛躍的に向上しています。価格もなんと5倍近く上昇しています。

一見シンプルな見た目ですが


肩のセットイン-ラグラン仕様等、パターン取りが独特です。
肘もなんかすごいです。よくわかりません。

そしてこのレザーの良さは何といっても革の質と風合いです。
キメの細かい馬革を製品後にゆっくり回転する樽の中に入れて製品染めしていきます。オブジェクトダイとCCPではよんでいます。
その工程によって、表情に奥行きがあって光沢のある一着が仕上がります。



ちなみ、オブジェクトタンと呼ばれる「製品鞣し」製法もCCPには存在します。
なめす前の皮でジャケットを仕立て、トルソーに着せてなめし工程を行うという驚異的な手法です。
なめす前後の伸縮率を計算してパターンを引く必要があり、しかもわざわざ立体的にしてからなめすというやりにくく極めて無駄の多い作業です。
拾い画像ですが、新品でこれです。人の抜け殻みたいです。


靴のことを書きたかったのですが、レザージャケットの話になってしまいました。
最近は登板機会が減っていますが、着るとテンションがぶち上がる一着です。

ちなみに靴はだめです。大きい踵はヒールカップが入っていないのでスカスカして、甲もめちゃくちゃ高いです。
僕の足には合いません。無理矢理履いていましたが、状態の良いうちに放流しました。

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