カルミナ トラの成長

いつもレゴの動物で遊んでいる息子に本物の動物を見せてあげたいと思う今日この頃。

以前紹介しましたけど、カルミナのトラが育ってきたので経過報告します。
カルミナのクォーターブローグ。
ジョンロブ フィリップ2を手放してしまったので、フィリップ的な使い方で主に冠婚葬祭や
ステージに上がるような仕事の際に履いています。
しかしこの靴の右足ヴァンプ部にはトラがあります。


そもそもトラとは・・・
主に、首から肩にかけての皮のゆるみが、シワなどの表情となって残ったもの。
牛の身体をよく見てみると、首から肩にかけての「ショルダー」と呼ばれる部分では皮がダブついて、大きなひだのようになっています。
その皮を鞣して平らな革にすると、ひだの折れ目が筋状の痕として残り、周りより若干薄い色に染まります。
実は、これがトラの正体なのです。

当然、このトラは革にしか見られないため、欧米では革の個性として大変親しまれています。
特にナチュラル系やオイル系の革ではトラが入ることでワイルドな印象になるので、
最近は日本でも好む人が多くなっているようです。
ちなみに、トラの部分は亀裂が入っているわけでも傷んでいるわけでもないので
、革としての品質には基本的に問題ありません。

”土屋鞄製造所”様のHPより引用



で、このカルミナ
うまく隠してあって光に当てないとわからないので、ヴィジュアル自体には問題ないのですが、
やはりトラのある個所の周囲は革質が大分劣ります。
皺の大きさ、質感が左右で異なります。

右足は粒感のあるキリっとした、いかにもワインハイマーといった革ですが


左足は皺と垂直に繊維のもろさを示すような小皺が無数に入っています。
これがトラの欠点です。
履いていくうちにどんどん左右差が広がっていきますし、トラのある方は艶も出にくくパサパサしています。
シューレースの辺りに使われている革と全く質感が違うのがわかると思います。

やはり靴においてはトラは避けた方がよいということが、この靴によってわかりました。
店頭で買う場合は、光に当ててよく見てから買う、
MTOや通販の場合はトラをリジェクトとしてきちんとはじいてくれるメーカーを選ぶべきだと思います。

品質上問題ないとは言っていますが、やはり靴の使われ方を考えたらトラを避けるべきだと思います。
かばんや手帳など、頻繁に屈曲させないものだったらトラも表情としてアリだと思います。

またしばらく履きこんでみて経過を上げようと思います。

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